マイカート
カートの中には何もありません。
2019年11月10日の徳仁天皇陛下即位を記念したパレ―ド「祝賀御列の儀」で初めて公の場に登場し、トラブルもなく無事大役を努めたのがトヨタ・センチュリーのオープンカー。約8,000万円を上限とする契約で内閣府が購入し、同年9月26日に宮内庁に納車された。ベースとなったのは皇室専用/国賓送迎用の御料車であるセンチュリーロイヤルではなく、量産の3代目センチュリー・ハイブリッドで、生産&改造はセンチュリーを製造するトヨタ自動車東日本が行った。威風堂々とした風格ある佇まいは、オープン化されてもまったく失われていません。また、天皇皇后両陛下のお姿が沿道から見えやすくするため、後部座席については御料車を参考に、標準よりも座面を40mm高く、背もたれの角度も25°後ろに傾けられた専用のアイボリーホワイトシートとなっている。神威(エターナルブラック)のボディカラーも7コート5ベイクと通常より塗り重ねられ、仕上げを3回、最後に鏡面加工が行われるなど、トヨタの匠の手で究極の輝きと色の奥深さが表現されている。ちなみに、窓ガラスや幌は存在しません。「祝賀御列の儀」終了後は伊勢神宮での「神宮親謁の儀」で使用され、その後は宮内庁から内閣府に名義変更(ナンバープレートも「皇10」から「品川359 や11-10」に)。迎賓館赤坂離宮、京都迎賓館で一般公開されています。