No: KS08255S
Jan: 4548565409167
販売日: 2022年04月
概要
ケンメリの愛称で呼ばれる4代目(C110型)スカイラインは日産自働車との合併後に開発された初の車種で、販売店であるプリンス自販から「生き残りをかけて、売れるクルマにしなくてはならない」という強い要望があった。さらに開発段階から、近い将来に排ガス基準が強化されると予想され、性能よりも規制に対応したクルマ作りが優先されることが既定路線でした。ケンメリGT-R(KPGC110型)は、そのようなスポーツカーにとって逆風が吹き荒れる中、基準車から4ヶ月遅れの1973年1月の発売となりました。
ボディは先代の2ドアHT(KPGC10)に比べて、全長130㎜/全幅30㎜の拡大。レース仕様のGT-Rを彷彿させる前後のオーバーフェンダー、トランクリッドに垂直に取り付けられたダックテールスポイラー、ブラックアウトされた精悍なグリルなど、専用アイテムが数多く与えられて精悍さが増している。エンジンは3代目と同じS20型でスペックも共通だが、周辺パーツはケンメリ用にアレンジ。サスペンションも同様で型式こそ同じだが、ハンドリングに影響する部分は徹底的に見直され運動性能を高めている。
開発当初はハコスカの後継としてレースに参戦させるべく模索されたが、最終的には見送られました。S20エンジンが排ガス規制を通せないこともあり、ケンメリGT-Rはわずか4ヶ月でその幕を閉じることに。色々な意味で時代に翻弄されたことが悲運のGT-Rと呼ばれる所以なのです。
■ 開閉機構付