概要
■ 開閉機構付
「カウンタックよりも速いカウンタック」として、1970年代後半のスーパーカーブームの際にファンの間で特別な存在だったのがウルフ・カウンタックこと「LP500S ウォルターウルフ」。当時ハマった世代の中には、1979年に公開された故・松田優作さん主演の映画「蘇える金狼」に登場していたことを覚えている人もいるのではないでしょうか。元々はカナダの石油王でありF1チーム・オーナーでもあったウォルター・ウルフ氏が、ランボルギーニS.p.Aにオーダーしたスペシャルモデルで、今回モデル化された車両以外にも異なる仕様車が複数存在します。前後のオーバーフェンダー/フロントリップ/リアウイング/335サイズのピレリP7&マグネシウム製ブラーボホイールを装着した迫力あるスタイリングと、5ℓV12エンジンは多くの方がカウンタックとして思い描くスタイルといえますが、実はこのクルマが世に出た1974年には存在しませんでした。つまり、5000S以降で見慣れたパッケージは、ウルフ・カウンタックが存在したからこそ世に送り出せたのでしょう。当時現役であったLP400との違いは外観やエンジン以外に、大型ブレーキ/コニ製の車高調/340km/hスピードメーターなど多岐にわたり、5000Sとも異なる特別なモデルであることが分かります。世界に1台しか存在しないLP500S ウォルターウルフは間違いなくスーパーカーの世界遺産と語るに相応しいクルマです。