概要
1967年の登場以来、主に官公庁や企業の役員車として活用されてきた「特別なセダン」であるセンチュリー。50年以上の歴史を持ち、日本の経済成長を見守ってきた一台と言えるだろう。モデルサイクルが長い事が有名で、2018年登場の現行モデルは3代目だ。
後席に座る人を優先した「ショーファードリブンカー」だが、内外装や走りの部分にドライバーズカーとしての要素をプラスしたスペシャルモデルが存在する。それが、トヨタ自動車の豊田章男社長専用車「センチュリーGRMN」である。
このモデルはトヨタのモータースポーツ活動やスポーツモデル開発を担う「GRカンパニー」が開発。実はドライビング好きな豊田社長の発案で生まれたモデルだが、実は大量生産が得意なトヨタが最も苦手とする「ワンオフ対応」の知見を高める……と言った裏テーマもあるそうだ。
エクステリアはノーマルには設定の無いホワイトのボディカラーにハニカム形状のフロントグリルやロアスカート、カーボン製のリップスポイラーで低重心感を演出。
GRモデルの最高陣「GRMN」の名を冠するだけあり、中身も抜かりなしだ。専用セットアップのエアサスペンション、245/45R19サイズのアドバンスポーツV105、BBS鍛造アルミホイール、対向ピストンキャリパー、ホイールハブの精度アップなどを実施。パワートレインのチューニングは非公開だが、開発者は「必要かつ十分なパフォーマンスを備える」と語る。
走りの味付けはトヨタのマスタードライバーが担当しており、「後席で快適に過ごせる」と「運転しても楽しめる」をバランスしたセットアップ。普段の運転は専属のドライバーが担当するが、豊田社長自らステアリングを握る事も多々あるそうだ。
品質や耐久性を含めて、いつでも市販化可能な状態で、ユーザーからも「欲しい!!」と言う多くの声が届いていると言う。GRのミッションは「トヨタの殻を破る事」、もしかしたら……である。
自動車研究家 山本シンヤ
限定700個
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