マイカート
カートの中には何もありません。
世界の過酷な環境で鍛え上げられた国産クロスカントリーの雄である「ランドクルーザー」が誕生したのが1951年。きっかけはアメリカ軍と警察予備隊(現・陸上自衛隊)の要請で、アメリカのウィリス・オーバーランド社のジープと同スペックの車両の生産を依頼したことが始まりでした。そこで、トヨタは小型トラックのSB型シャシーを改良したJ型シャシーに、トラック用のB型直列6気筒の3.4ℓエンジン(85㎰、ミッションは4速MT)を搭載。これに四輪駆動システムを組み合わせたトヨタジープBJプロトタイプを製作。採用テストにはトヨタの他に日産や三菱も参加しましたが、最終的にアメリカ軍と警察予備隊に納入されたのは三菱ジープ。敗れたトヨタは後に国家警察(警視庁の前身)のパトロールカーとして採用されている。その後、1953年には市販車となり、ボディサイズが全長約3,800㎜×全幅1,575mmと今見ると非常にコンパクト。ノーマル車の他に無線連絡車/消防車のベース車が量産され、特殊工作車も受注扱いで製造を請け負いました。ちなみに消防車にはより強力なF型エンジン(95㎰)が追加されています。1954年に「ジープ」という車名がウィリス・オーバーランド社の商標権に接触することから「ランドクルーザー」と改名し、今に至るまでの歴史が始まりました。ちなみに、車名は「陸の巡洋艦」という意味。
■ 開閉機構付