概要
1980年にWRC(世界ラリー選手権)に初めて4WDマシンを持ち込んだスバルですが、本格参戦は10年後の‛90年からです。WRCで頂点を極めるために、英国のコンストラクターであるプロドライブと手を組みスバルの新時代を象徴するマシン、レガシィで挑戦を開始しました。レガシィは参戦4年でわずか1勝に終わりましたが、その技術とノウハウをよりコンパクトなボディに詰め込んだ後継機インプレッサでスバルが描いた世界制覇の夢は花開くことになります。1993年のデビュー戦でいきなり2位となり、フルタイム参戦となった‛94年シーズンは3勝を獲得。その勢いは止まることを知らず、翌‛95年には悲願のメーカー&ドライバーのダブルタイトル制覇を成し遂げました。続く‛96年/‛97年もメーカータイトルに輝き、スバル=WRCのイメ―ジをワールドワイドに知らしめることに成功しています。ラインアップは‛94年のRAC仕様と‛95年の開幕戦モンテカルロ仕様の2種類です。
2014年にWRCを撤退するまで長きに渡って搭載されたEJ20型水平対向ターボエンジン。レガシィ時代は水冷式だったインタークーラーはインプレッサとなって空冷に変更された。水平対向独特のエキマニの形状も非常に美しい。
1990年代中盤からはカーボン素材が普及。インプレッサでもメーターパネル/センターコンソールなどに採用。ステアリングはMOMO製で、ステアリングの左に見える銀色のスイッチはセミAT用のセレクトレバーとなって電子化が進んだ。
ダッシュボードに組み込まれたスイッチ/インジケーター/ラリーコンピュータ等の表示は水転写デカール(一部タンポ印刷)。非常に再現性が高く、薄くて糊強度も高いので、昔のような厚ぼったさと野暮ったさは払拭された。
後席中央に見えるベージュのボックスはヘルメット置き場。本物はスポンジなので近しい雰囲気になるよう塗装。ボディは本来BAT社のタバコ銘柄の555が描かれるが、英国ではタバコの広告が禁止のため三日月マークとなる。
ダッシュボードに組み込まれたスイッチ/インジケーター/ラリーコンピュータ等の表示は水転写デカール(一部タンポ印刷)。非常に再現性が高く、薄くて糊強度も高いので、昔のような厚ぼったさと野暮ったさは払拭された。
ジャングルジムとも呼ばれるロールケージは径も細く、実車の雰囲気を損なうことなくスケールダウン。ガゼットの溶接処理もリアル。写真はプロトタイプのため、シート裏のカーボン模様など一部完成品と異なる部分あり。