概要
天皇陛下の「即位の礼」の儀式の中で、国民にご即位を披露するためのパレード「祝賀御列の儀」で使用されたパレード用オープンカーを京商のsamuraiシリーズで1/18スケールのミニカーとしてモデル化。
このパレード用オープンカーはトヨタ・センチュリーをベースにした特別仕様である。
パレードのためのお車に求められる条件は次のとおり。
1・国内で入手可能
2・車列を組む他の車両より車格が高く、サイズが大きい
3・後部座席に一定の広さを確保可能
4・安全性能(衝突安全・自動ブレーキ等)が高い
5・環境性能(燃費・排出ガス浄化装置等)が高い
加えて、儀式の趣旨などを踏まえると、以下の点も考慮する必要があると発表されている。
ア・後部座席にご乗車になる天皇皇后両陛下のお姿が沿道から見えやすいこと
イ・環境物品等の調達に関して、内閣府本府が定める方針(平成30年度)に合致すること
ウ・車体強度の確認、試験走行等を十分に行った上で、儀式までに余裕を持った期日までに確実に納車される見込みがあること
エ・用途に支障をきたすことのないような良好な整備・保守サービスを継続的に受けることのできる体制が整えられていること
オ・儀式終了後の有効活用や日常の保守管理が容易であること
(皇位継承式典事務局の資料より)
いくつかの提案の中から、最終的にトヨタ・センチュリーに決まったそうだ。
実は屋根を外してオープン化しただけでなく、天皇皇后両陛下の姿を沿道から見えやすくするために、御料車を参考にリアシートの座面の位置や背もたれ角度を調整している。更に細かい部分を見ると、サッシュレスウィンドウ化やシート一体型シートベルト(フロント)、追加されたドアグリップなどがノーマルとは異なる。公式発表にはオープンに改造したメーカーは記されていない。
ボディサイズはノーマルの全長5,335×全幅1,930×全高1,505mmに対して全長5,340×全幅1,930×全高1,400mmとなっている。ちなみに全長の+5mmは皇室ナンバー取り付け用ブラケットの厚み分だろう。
このような特別な乗り物はスペアを含めて複数台作られることが多いが、このセンチュリーオープンは1台のみ。儀式終了後は内閣府において管理され、政府全体で有効に活用することになっており、現在は皇室ナンバー(皇10)から通常の白ナンバー(品川359や1110……即位パレードが行なわれた日)に変更されている。
■ レジンモデル
■ 開閉機構ナシ
Product Showcase
TOYOTA CENTURY
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