スーパーカーブームをにぎわせた イタリアの猛牛たちがデスクで煌めく
タイレルがF1で活躍した1976〜77年といえば、世間はスーパーカーブームの絶頂期。大人から子供まで、未来的なルックスと驚異的なスピードを誇るスーパーカーに熱狂したのだ。ここでは、スーパーカーブームを盛り上げたランボルギーニのミニチュアカーを紹介する。


LAMBORGHINI MIURA P400
1/18 scale Red No.KS08314R
「スペイン最古の闘牛牧場の名」というユニークな由来を持つミウラ。ポップアップするヘッドライトを備えた地を這うようなボディはマルチェロ・ガンディーニが手がけたもので、その美しさは別格だ。メカニズムも革新的で、FRが当たり前だった時代にV12の大排気量エンジンを横置きミッドシップに搭載。「スーパーカー=ミッドシップ」という図式を作り上げたのである。そして1967年に市販されたP400は、ウェーバー製キャブレターを装着して350psを発揮する4ℓV12エンジンを搭載。最高速度は290km/hに達した。






LAMBORGHINI SILHOUETTE
1/18 scale Red No.KSR18513R, White KSR18513W
2by2のスポーツカーとして世に送り出されたウラッコの進化モデルがシルエットだ。外観はウラッコのイメージを残すものの、エアロパーツや前後のオーバーフェンダーがハイパフォーマンスを感じさせる。また、2シーター化され、ランボルギーニ初のタルガトップも採用された。ミッドシップに搭載されるパワーユニットはウラッコと同じ3ℓV8DOHCだが、最高出力は260psに高められ、サスペンションをはじめとするシャシー系もチューニングを実施。約3年間での総生産台数は53台と言われている希少車だ。






LAMBORGHINI COUNTACH LP400
1/12 scale Red No.KS08611R
ランボルギーニと聞いて多くの人がイメージし、同社の象徴として知られるカウンタック。1971年のジュネーブショーで展示されたプロトタイプのLP500は、斬新なスタイルとシザーズドアで人々に大きな衝撃を与えた。そして、3年後にはLP400として市販開始。エクステリアは細かな修正こそあったものの大方プロトタイプのままで、エンジンはミウラと同じ4ℓV12を縦置きミッドシップに搭載。「最高速度300km/h」のメーカー公称値に、皆が心を奪われたのだ。そして、LP400S、500S、クワトロバルボーレと進化していったが、LP400のシンプルな装いは特別なものだった。










LAMBORGHINI MIURA SVR
1/18 scale Black No.KS08319BKG
ランボルギーニのメカニック兼テストドライバーだったボブ・ウォレスが、ミウラをベースに製作した実験車両がイオタ。FIAの競技規定に合わせてあらゆる部分に手が入れられ、4ℓV12ユニットは440psを発揮。ポップアップヘッドライトも固定式に変更された。しかし、売却された後にクラッシュし全壊してしまったのだ。ところがイオタを熱望するユーザーが多く、ランボルギーニはレプリカを数台製作。ミウラSVRはその内の1台で、ワイドなフェンダーやルーフウイングが只者ではない雰囲気を醸し出す。